桂乃徒然

文筆業 佐々木桂 公式ウェブサイト

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がんばれバレンタインデー

      2020/03/07

 昔ほど、バレンタインデーが盛り上がってないような気がするのは、気のせいだろうか。クリスマスが昔ほどではなくなったのは随分前からだが、バレンタインのチョコレートは、とりあえず続くのかと思っていたら、やっぱり下火になっている気がする。高度成長期には、クリスマスは盛大で、一杯飲んだお父さんが、へんな三角のパーティ帽子をかぶって帰宅する絵面は、もはやコントですら登場しない。バブルの頃は、クリスマスイブのホテルはカップルだらけで、翌25日の朝は、フロントに薔薇の花束を持ったカップルが、チャックアウトで長蛇の列を作ったものだが、そんなものはもはや、ありえない。同様に、バレンタインデーも、バブル期は、チョコレート屋の策略だと知りつつも、みんなこぞって高いチョコレートに群がった。それが、バブル崩壊後、だんだん気分が薄くなって、ついに、義理チョコはやめましょう…なんて風潮もでてきて、結局バレンタインデーは崩壊したのだろう。
 一人勝ちのハロウィンは、今でも渋谷で大騒ぎしているが、それもいつまで続くやら。そういえば、クリスマスやバレンタインと違って、ハロウィンにはプレゼントがいらない。カップルでシッポリとか、家族でまったりとかもない。ただ、若者達がワーワー騒ぐだけ。100均で揃う仮装以外はお金が掛からない。時代に合ったイベントなのかもしれない。
 高価なチョコが欲しいわけではまったくないが、イベントが廃れていくのは寂しい気もする。父の日母の日ではないが、家族にチョコをあげて感謝する日としてでも、残っていてほしいものだ。

 - 2020年, 日々の徒然

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