桂乃徒然

文筆業 佐々木桂 公式ウェブサイト

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親父が豆まき解禁

      2020/03/07

 84歳になる両親が、今年は冬の秋田を逃れ東京に来ている。「もう、雪はうんざり」とのこと。田舎の広い一軒家の生活から、都会の狭い1DKになるのだから、さぞかし不満も出るだろうと思っていたら、意外にも快適だとの感想。雪のない都会暮らしを満喫しているようだ。
 そんな親父が、電話で言う。
「今年は豆をまくぞ」
「ん?」
「おまえらが家を出てるから、豆まきをして、もし帰って来れなくなったら困ると思って、ずっと豆まきをしてなかった。でも、今年はこっちにいるから、思いっきり豆まきできる」
と、親父が笑う。
 1DKで豆まきっていうのも、どうかと思うが(近所迷惑を考えても)、でも親父は嬉々としている。
 豆まきはどうでもいいが、「…ずっと豆をまかなかった」という親父の言葉は胸に沁みた。

 - 2020年, 日々の徒然

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