桂乃徒然

文筆業 佐々木桂 公式ウェブサイト

*

フリーライターの価格破壊なんだとか

      2017/04/27

クローズアップ現代で取り上げていた話題。
昨今、取りざたされる在宅ワーク。つまり、会社に通勤しなくても働けるという仕組み。これは通勤のストレスも解消されるし、育児中のママ、パパにとっても朗報のシステムだ。しかし、それもこれも、会社員ならではのこと。企業のサラリーマンとして所属していて、その会社が幸運にもそういう仕組みを取り入れようと頑張っているなら、その在宅ワーカーは、かなりラッキーであろう。でも、これがフリーの立場だとまた意味合いが違ってくる。この番組では、フリーのIT技術者やフリーのライターを取り上げていたが、どちらもとんでもない価格で働かされているとのこと。ITの方は専門外なのであまり頭に入ってこなかったが、ライターの値段に驚いた。
何と1本300円だとか。うーん、キャプション程度に200〜300文字ぐらいを書くんだろうか?それでも100本ほど書かないと…と思っていたら、なんと千文字とか2千文字とか書くのを1本として300円だとか。これは価格破壊もはなはだしくはないか。
育児中のママがパートなみのお金を稼ぐためには、一日中書いていなくてはならない計算なので、これではオムツを取り替える時間もままならないのでは?そんな疑問が湧いたが、そんなライターをやっているママさんのインタビューを聞くと、やはりその通りだった。
物書きを生業として30数年。「日本語が出来れば誰でもライターなんてできる」と言い続けてきたが、そんな思いの人を食い物にする時代が来たということだろうか。確かにSNSやブログなどで、誰でも文章を書ける時代にはなってきた。ライターになろうという人も、ライターに仕事を頼む人も、昔よりライターという仕事が身近に、かつ簡単な仕事のように感じるのも事実だろう。しかし、この値段では食っていくことはできない。今後は、お小遣いライター、片手間ライターがどんどん増えていくことになるんだろうか?

 - 日々の徒然

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

日々の徒然
「日誌」ならぬ『日詩』

日記は子供の頃から三日坊主。なのに、さらにハードルの高い毎日書く詩に挑戦してます …

日々の徒然
30年前のアメリカ紀行備忘録20

 去年(2019年)の1月から、またまたご無沙汰だった「30年前のアメリカ紀行」 …

no image
ライスカレーの哀しい想い出

子供の頃 、なんであんなんにライスカレーが楽しみだったのだろう。うちの場合、大概 …

世界一の花時計だとか

少し前に、伊豆の土肥温泉に行って来ました。もともと西伊豆は好きな場所の一つですが …

『日詩』のまとめ6月1日〜10日分アップしました

日誌ならぬ『日詩』。半年目に突入。今年の梅雨は晴れの日が多いのですが、気分が梅雨 …

『日詩』4月11日〜20日アップしました

日々、いろいろありますが、 日誌ならぬ『日詩』続けております。 よろしければ 『 …

日々の徒然
30年前のアメリカ紀行備忘録13

8月15日  今日はオクラホマからフォートワースへ。フォートワースはジョンウェイ …

新聞スクラップシリーズ“自転車の三角乗り”

これも去年の新聞。 おそらく今の若い人は知らないだろうなぁ。 自転車の三角乗り。 …

ウルトラマンの円谷英二は大器晩成だった…らしい

※画像は、円谷プロ公式サイトより  https://m-78.jp  2月13日 …

寒九のとろろ

三日とろろという風習が福島県あたりを中心にあるそうで、コレ、1月3日に山芋を食べ …