新聞スクラップシリーズ“自転車の三角乗り”
2018/02/14
これも去年の新聞。
おそらく今の若い人は知らないだろうなぁ。
自転車の三角乗り。
この新聞の写真にも出ているが、
サドルの前下方部分、前輪と後輪の間といった方が分かりやすいか、
フレームが、逆三角形になっている部分がある。
昔の子供は、サドルに座るとペダルに足が届かなかったものだから、
この三角部分の空間から足を入れて、ペダルに足を到達させ、立ちこぎで乗ったのである。
自転車に乗るときは、自転車の左側に立って、右足を上げてサドルをまたぐのが普通だろう。
しかし、子供は大人の自転車では、これができない。
女子用のフレームが三角ではなく、斜めになっているものなら、そのフレームをサドル代わりにしたり、そのフレームの上から右足を入れて右のペダルに足を乗せられるが、三角のフレームだとそれができない。
なので、左側に立ったら、右足をこの三角のフレームの空間から差し入れて、右のペダルを踏むのである。
そして動き出したらそのまま立ちこぎである。
と説明しても文章ではなかなか通じないだろうが…。
でも、想像して頂きたい。
これだと体の大部分が自転車の左側に残ることになる。つまり重心は思いっきり左にあるため、
ハンドルをかなり右に倒す(正確には自転車本体をかなり右に倒すためにハンドル操作をする)ようにして、バランスを取らないと倒れてしまう。かなり高度なワザなのである。
僕は幸い、子供用自転車があったので、それで自転車を乗れるようになってから、この“三角乗り”に挑戦したのでなんとか乗れたが、そもそも自転車に乗れるようになるための練習を、こんな方法でやっていた子たちは、どんな運動神経をしていたのだろうと、今さらながら感心してしまう。
ちなみに、僕も小学生の頃、新聞配達、牛乳配達、ヤクルト配達を、自転車でやっていたので、このストーリーに出て来る少年の気持ちが痛いほどわかったのである。
関連記事
-
老眼コンタクト(遠近両用コンタクト)
3〜4年前から、老眼コンタクトを使い始めた、僕はそう呼んでるが、正確には『遠近 …
-
奈良の住宅地に牧場!明治創業の宮内庁御用達の牛乳
植村牧場というのを取材しまして、ちょっと感動したのでご紹介。 明治17年創業 …
-
日詩 1月11日〜20日(2018)
日詩(ツイッター詩)のまとめです。 例えば1月11日は… 食べる分だけ稼いだら …
-
『地頭』?
こんな記事がありました。 http://zasshi.news.yahoo.co …
-
やはり毛ガニ
人によって違うだろうが、僕の場合、正月といえばカニである。 なんとなく、カニを食 …
-
30年前のアメリカ紀行備忘録23
8月21日 朝起きて(何故か今日は早く起きる。最後の日だからか?)、オールドツ …
-
『日詩』のまとめ 1月1日〜10日
今年もしぶとく書いてます。 ツイッター詩『日詩』。まずは10日まで。 日詩(ツイ …
-
米農家を変える若者たち
週刊朝日の連載「美し国旨し米」、早いもので13回目を迎えてしまいました。今回から …
-
30年前のアメリカ紀行備忘録2 『小説アメリカンロード』
備忘録1では、アメリカを車で旅した話の前振りをして、今後折に触れて書いていくと …
-
30年前のアメリカ紀行備忘録3
1988年の夏、僕は、バイク仲間でありライターの先輩でもあった友人のSさんとア …
- PREV
- 電車の中吊り広告から“支援しない支援”に共感
- NEXT
- 日詩 1月1日〜10日(2018)
Comment
過去のいろいろな忘れかけていたことなどを、こちらのブログや、魁新報社連載中のエッセイを読んでで思い出したりして、楽しんでいます。大学入学式の話など、ね。
私は、半世紀前、高校の制服で出席しました。一人で、大曲駅から夜行列車で上京しました。
確かに言えます、悲しかったことや、間違ったことが沢山あったけど、いい人生を頑張ってきたし、自分が大好きです。
佐々木さん、人間大好きとみました。
これからも楽しく笑えるエッセイを書いてください。
僕も上京は十文字から夜行列車でしたね。当時は東京に行くのも、秋田に戻るのも遠い道のりでした。
それを寂しいと思わず、わくわくできたのは、若さもあったのかもしれませんが、
失敗成功問わず、何をやっても楽しいと思える日々でしたね。
まあ、今もそれほど変わってないかもしれませんが(^_^;
鯉のぼりのエッセイも楽しく拝読しました。お父さん、すてき。
ありがとうございます。
鯉のぼりは憧れでしたが、親父に見事にだまされました。
承認まちが長過ぎます
すみません。
今日、サーバーの担当者から連絡があり、サーバーの方に溜まったままこちらに届いてなかったとのことです。
大変失礼致しました。
他のコメントも見させて頂きます。