道元の『正法眼蔵』がムズおもしろい
曹洞宗の開祖・道元の著した『正法眼蔵』が難しいけど面白い。
僕の情報不足なのか、時間をかけて本屋巡りをしてないせいなのか、
最近読みたい本がなかなかなくって、
昨年辺りから道元『正法眼蔵』に手を出したのだが、
これがなかなか難しい。
手に入れたのは、岩波文庫の水野弥穂子さんのもの。まあ、現在では最も定番の本かと。
おそらく原文をあまりいじってないものだと思いますが、その分、難しい。
でも、その分、面白いとも言えます。
ただ、いかんせん、なかなか読み進められない。
そこで何かないものかと、辿り着いたのが、PHP研究所刊の『新訳正法眼蔵』(ひろさちや・編訳)というもの。
これはわかりやすい。ひろさちや氏の独特の解釈もあるでしょうから、『正法眼蔵』ファンにとっては賛否両論あるかもしれませんが、初心者がざっくり読む入門書としてはいい。
ただ、一冊で説明しようとしているため、原文のすべてを訳しているわけではなく、編者が大切だと思う箇所をピックアップしているので、全部は読めません。それが残念でなりませんが、入門書としてはお勧めです。
次に狙っているのが河出文庫の『現代文訳正法眼蔵』(石井恭二・訳)これは現代文訳だけなので、石井氏の解釈には、またまた賛否両論あろうかと思われますが、前述の岩波文庫の水野弥穂子さんバージョンと比べながら読めば面白いかと思います。ただ、今、絶版らしくて、古本しか手に入りません。
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Comment
ご実家の菩提寺が曹洞宗でしたら、永平寺、総持寺、最乗寺など本山をお参りしたり、映画「禅」を観たり、をおすすめします。
修証義、総序の「生を明らめ死を~」は大好きです。仏教は宗教というよりは哲学ですね。
道元禅師はうたなんかやるなといいながら、ご自分ではいい和歌を歌っています。
良寛さんも素敵だなあ。
曹洞宗です。永平寺、総持寺はお参りしました。最乗寺は行ったことがないので、ぜひ今度行ってみたいですね。
あと、曹洞宗第三の本山だった、水沢江刺の『正法寺』にも行きたいと思っています。
「第三の本山だった」と過去形なのは、最近(2013年に)、修行僧がケガをしてしまうという出来事があったため、
専門僧堂(僧侶育成の機関)の認可取り消し処分になっているからだそうです。
でも、近所ですし、茅葺き屋根のお寺は見事なようですので、ぜひお参りしたいと思っています。
奥州市水沢区の正法寺、参詣してきました。お話のように茅葺き屋根の大きな古刹でした。惣門から、石というか岩というか、歴史を感じました。近くの天台宗黒石寺も良かった。
北上川のおかげで、早くから開けているんですね。平泉文化よりずっと昔から、仏教が、入っているんですね。