桂乃徒然

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書き初めは墨を摺るのが楽しい(1月2日)

      2021/01/13

本来は今日が書き初めなのだが、ちゃんとした筆がないので、携帯用の書道具を使って、練習してみることにした(いつ本番をやるのかは定かではないが)。

字のへたくそな僕が、書道の中で最も好きなのは、ゆらゆらと墨を摺っている時間だ。最近は墨汁を使うのが当たり前となったが、僕らの子供の頃は、硯に水を入れたら、字が書けるほど濃くなるまで、ただひたすら墨を摺ったものだ。当然、子供は飽きっぽいので、この作業、子供の頃は最も嫌いなことだったが、歳を経るに従って、これがことのほか快い。1時間でも2時間でも、へたすりゃ半日でもやってて飽きない。悠然とした時間の流れを使って、少しずつ少しずつ透明な水が、墨色を増していくのがいい。
ということで、今年の書き初めは、墨を摺ることがメインで、書はたった2〜3枚。

しかも、書けば書くほど下手になるから、やる気がそがれる。まあ、いっかと、墨摺りのゆったりとした時間を、今年の書き初めということにした。

 - 2021年, 日々の徒然

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