桂乃徒然

文筆業 佐々木桂 公式ウェブサイト

*

絵本『みえるとかみえないとか』

      2019/01/24

講師をやっている『よみうりカルチャー町田』のエッセイ教室の生徒さんが、題材として取り上げた絵本がコレ。貸して頂いたので読んでみたら、これが秀逸。

テーマはたぶん“差別”。主人公の少年は宇宙飛行士で、仕事はいろいろな星の調査をすること。その過程で、いろいろな宇宙人に出会うのだが、目が三つある宇宙人に、目が二つしかない少年が驚かれたり、不憫がられたり、同情されたりする。

もともと地球人は目が二つなので、何の不便もないのだが、「背中が見えないなんて」とか「えー、後ろが見えないのに歩いてる」とか言われ、「目が二つしかない話題には触れないようにしよう」とか言われてしまう。

少年にとってはもちろん生まれつき目は二つなので、当たり前のことを同情されている感じだ。これがつまり、僕らが、目の不自由な人に対して感じたり、実際に行ったりしている態度とカブるわけです。

ポイントは自分と違うと思っている人も、その人にとっては当たり前だったりするので、差別はもちろんいけなかが、過剰に同情するのもおかしいということ。みんな普通に付き合えれば、みたな楽しいのに…というお話。深くて良い絵本でした。

 - 日々の徒然

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

日々の徒然
奇妙な夢を見た

奇妙な夢を見た。 誰かは思い出せないのだが 相当親しい人が死んだようだ。 葬式の …

樫田正剛の舞台『伊賀の花嫁』

30年来の友人。樫田正剛氏が脚本・演出を手がける舞台を久しぶりに観に行った。その …

わがまま王子は世間知らずなだけ?

わがままだった王子がいました あまりに自分本位で意地悪なので 魔女が懲らしめるた …

やはり毛ガニ

人によって違うだろうが、僕の場合、正月といえばカニである。 なんとなく、カニを食 …

世界一遅いジェットコースター

世界一なんていうタイトルが大袈裟すぎますが、本当だからしょうがない。 「あらかわ …

日々の徒然
初めて秋田魁新報に書いたのがもう14年前

今もまだ秋田魁新報の『遠い風近い風』でエッセイを連載させてもらっている。初めて連 …

日々の徒然
連載もろもろ

今発売中の週刊朝日は、連載「美し国旨し米」の2回目です。見かけたら読んでやって下 …

日々の徒然
30年前のアメリカ紀行備忘録15

去年の1月からご無沙汰だっ「30年前のアメリカ紀行」。ブログを見返したら、201 …

日詩 9月1日〜10日(2018)

日詩のまとめです。 日詩(ツイッター詩) 9月1日〜10日 例えばこんな詩が… …

日詩 6月21日〜30日(2018)

日詩のまとめです。 日詩(ツイッター詩まとめ) 6月21日〜30日 例えばこんな …