桂乃徒然

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寒九のとろろ

      2017/02/03

三日とろろという風習が福島県あたりを中心にあるそうで、コレ、1月3日に山芋を食べると風邪をひかないということらしい。まあ、これは知っていた。最近、近所のスーパーでも、この日に山芋を前面に売り出しているし。
で、「寒九のとろろ」である。
正月に父が「寒九のとろろってのもある」と、チラッと話していたのを聞いて、寒九だから9日だろうと、9日の朝に山芋をすって食卓に出してみた。
それを見た親父が一言。
「まさか、寒九のとろろって言いたいわけじゃないよな」
「ん?」と僕。
(ち、ちがうの?)
違ったのである。
寒九とは、寒の入りから数えて9日目のことで、今年は寒の入りが5日らしいので、13日に食べるのが本当だとか。
これは父の実家でもやっていたらしく、山奥では寒の時期、雪がすごくてどこにも買い物にいけない。そもそも昔の雪国では冬の間は買い物などできない。保存食でまかなうのだが、中でも山芋は栄養のある食材。冬を越すために貯蔵しておくらしい。それを寒の九日目にとろろにして食べる。栄養をつけ無病息災を願うというわけだ。
ということで、9日に間違えた「寒九のとろろ」を、今日13日に頂きました。
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